3月の聖書の言葉
強く、雄々しくあれ。 (ヨシュア記1章6節)
朝晩はまだまだ冷えますが、日によっては昼にはとても暖かくなることもあります。少しずつ春は近づいていることを感じます。春が近づいてきた、ということは、たんぽぽ(年長)組の卒園が近づいてきたことでもあります。さて、今年度の最後を飾るのが上記の聖書の言葉です。
お子様が、あるいは私たち大人も、強く生きていけたなら、それに越したとはありません。悲しいことがあっても、壁にぶつかっても、自分自身の力で乗り越える強さを持っているならば、何も心配はいりません。では、聖書は“人はいかにして強くあることができるのか”と言っているのでしょうか?この言葉は、モーセという偉大な人物の後を継ぐことになった、ヨシュアに向けて神さまが語ったことです。聖書本文にはこのようにあります。
「わたしはモーセと共にいたように、あなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てることもない。強く、雄々しくあれ。」
神さまは、「わたしは必ずあなたと共にいる。」と約束してくださいます。その上で、「だから、あなたは強くありなさい。」と言われるのです。“この世界にはいつも共にいてくれる神がいる、だから人は強くあることができる”聖書の語る「強さ」とはそういった強さであって、孤独に耐える強さとは異なります。聖書には様々なことが書かれています。中にはお互い矛盾するようなことが言われたりもしています。その中で聖書の最も大切なメッセージは何かと聞かれたなら、私は「どんな時でも、神さまはあなたと共にいる。だから、あなたは決してひとりじゃない。」だと答えます。
旅立って行く子どもたちに伝えたいことは、「遠い将来、自分が一人になってしまったように感じる時期を迎えても、イエス様は共にいてくれるよ。」ということです。自分はひとりじゃない、という安心から来る強さは、虚勢を張る強さとはまったく異なります。揺るぎない強さであり、これからの世界を生きていくために必要な強さです。
園長 山田原野