霊泉こども園

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聖書には羊、そして羊の世話をする羊飼いがよく出てきます。そして、神さまは私たち人間の羊飼いであるという表現が繰り返し出てきます。聖書の舞台である中東(イスラエルの近辺)では、羊は重要な家畜で、身近な動物だったからというのが理由です。しかし、それだけではありません。人間と羊は似ているからです。羊はまずとても弱い動物であるということです。何万年という前から人間の家畜として生きており、もはや野生で生きていくことはできないそうです。羊飼いが守ってあげないと生きていけない動物なのです。また、とても神経質でもあります。慣れない音や、突然違う動物が現れると、羊はすぐ驚いて群れを離れてしまうのだそうです。また、平穏な時でも羊は迷い出ることがあるそうです。羊の中には、常にもっと美味しい草を探し求める羊がいて、たとえ美味しい草が十分ある芝生にいたとしても、さらに美味しい草を探すために出て行き、結局は迷子になってしまうのです。人間にもある話ではないでしょうか。自分の周りにある沢山の幸福から目をそらし、さらに良いものを求めようとしたけれど、結局さまよってしまいということが。このように羊と人間は共に弱い動物ですが、幸いなことに羊にはそばで守ってくれる羊飼いが必ずついています。そして、私たち人間の羊飼いは神さまであると聖書は教えています。羊飼いは羊一匹一匹を必ず守り、羊が迷ったらすぐに探しに行って、助けてくれます。

羊は人間と同様に弱い面がたくさんありますが、優れている面もあります。それが聴力です。羊は他の動物に比べて音を聴く力が優れていおり、自分の羊飼いの声をしっかり見極めることができます。羊は羊飼い以外の人の呼びかけには反応せず、羊飼いの声を聞くとちゃんとその声についていくのだそうです。私たちも、導いてくれる神さまの声に耳を傾けながら日々歩む者でありたいと願います。

人間の視力はお母さんの胎内から出てきてから発達するそうですが、聴力は胎内にいる時からすでに備わっているそうです。声かけは子どもが愛を感じる原点です。やさしい声かけが絶えない霊泉こども園でありたいと改めて思わされました。

園長 山田原野

 

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