霊泉こども園

インスタグラムロゴマーク

私は山鹿教会の牧師でもあります。山鹿教会はとても小さい教会です。イースターやクリスマスといった特別な日ではない普通の日曜日であれば、礼拝出席者が二名や三名であることはよくあります。だからこそ、今月の聖書の言葉である

「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいる。」

が私自身に響きます。「その中にいる」とは、イエスさまが共にいて、私たちの思いを受け止め、分かち合ってくださるということです。百人の礼拝出席であろうが、二人の礼拝出席であろうが、イエスさまが「その中にいる」ことに変わりはないのです。ここでのポイントは「二人または三人」というところにあります。神さまは私たちが一人でささげる祈りを聞いてきれます。私たち一人一人の心の奥底にあるどんな小さな祈りも受け止めて、すくい取れます。言葉にならない切なる呻(うめ)きさえも聞き取ってくれます。逆に、みんなに知ってもらい、みんなで祈り願うべきことが私たちにはあります。みんなの祈りを結集しなければ実現できないことが私たちにはあります。わたしたちは一人で祈ることもありますが、同時に誰かと一緒に祈ろうともします。それはこのイエスさまの約束に信頼するからです。このことは霊泉こども園での礼拝であっても同じことです。聖書の言葉を覚えることが大切なのではありません。皆で集まり、一緒に祈るのが礼拝です。一緒に祈ろうとする中で、神さまの考えを知る、ということもあるのではないでしょうか?

大切な子どもたちの健やかな育ちやその子たちが生きる世界の平和はみんなで祈り願い、その実現を求めるべきことの一つです。そうしたことを願い、「わたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいる」とイエスさまは約束してくれたのです。しかもこの言葉のすぐ前でイエスさまはこう告げてくださいました。

「どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、私の天の父(神様)はそれをかなえて下さる。」

祈りとその効果の関係は物理法則のようにはいきません。このように祈ればこのような結果が自動的に生じるというものではないのです。しかし、私たち一人一人が共に祈り合えたなら、そこに豊かな祈りの力を感じることができるでしょう。

園長 山田原野

 

Copyright © 2016-2025 熊本キリスト教学園 All Rights Reserved.