先日、牧師園長として大先輩である、輿水正人先生が88歳で召天されました。鹿児島県阿久根市にある、阿久根伝道所の牧師として、そして阿久根めぐみこども園の園長として50年近く仕える姿に、ただただ頭が下がる思いでした。会議などでご一緒すると、いつも温かくユーモアに満ち、そして情熱を持ってわたし達後輩とも年齢や経験の差を越えて対等に議論して下さっていました。葬儀が終わり出棺する際には、先生たちが沢山のシャボン玉で見送られたそうです。子どもたちと一緒に子どものように遊ばれた輿水先生らしいと感じました。
いま園は、息子さんの基先生が引き継いでおられます。阿久根市(現17,970人)では人口減少が著しい中で、阿久根めぐみこども園は、「おもしろいをおもしろがる」をテーマとして、とても温かい子ども主体のキリスト教保育を実践されており、全国から注目されています。8月に予定されている法人研修の講師に基先生をお招きし、荒尾めぐみのキリスト教保育の質を深めたいと計画しています。
阿久根めぐみこども園のHPを読んで、改めて荒尾めぐみ幼稚園の理念が繋がっていることに気付かされました。
目に見えない神さまを通して子ども達は感受性を伸ばします。大きな存在に守られていること、保育者からたくさんの愛情を受けること、友だちから受け入れられることで、子どもの心は安定し、どっしりと地に足の付いた育ちを見せます。優しさも育ちます。
めぐみでは年齢の違う子ども達が一緒に活動する「縦割り保育」にこだわっています。縦での年齢のつながりは、きょうだい体験につながります。発達の違いの大きな子ども達が共に生活することで「みんなちがってみんないい」と思えるようになります。これもまた、違いや多様性を受け入れる優しさにつながります。
このように、めぐみの保育のこだわりはあまり目立つものではありません。しかし、樹木が目に見えない根をしっかりと地に張るように、人間形成の土台となる乳幼児期の根っこ育てにこだわっています。 (https://akunemegumi.jp/ より)
子どもたちと共におもしろいをおもしろがり、目には見えない根っこを育てていきましょう。