文科省が10月4日、2022年度の児童・生徒の自殺者が411人、前年度比で43人も増えたという調査結果を発表しました。特に小学生は19人、中学生は123人で過去最多、高校生も269人で過去2番目という結果です。
文科省も『SOSの出し方教育』を推進したりなど対策を打ち出しているようですが、まだまだその効果が出ていない現状のようです。世界的に見ても、日本は子どもの自殺が特に多い国になっています。
また、この乳幼児教育においても、昨年11月から不適切保育が相次いでいる状況があります。これらのニュースを見聞きするたびに、子どもたちを取り巻く社会環境は決して優しいものではないことを痛感しています。
一人一人のいのちが「かけがえのない」ことを、子どもたちと、そして社会全体でもっともっと共有していかなければいけません。そのために、もっと教育(乳幼児・小中高大)に予算を回していただき、豊かな環境(人的にも物的にも)を造り上げていく必要があると思っています。
また、「陽だまりのような温かいキリスト教保育」を荒尾めぐみ幼稚園の根っこにしていますが、この社会にますます必要であり、ここに立ち続けていかなければならないと思っています。園でもご家庭でも、子どもたちと「あなたは愛されている<いのち>」であることを分かち合っていきましょう。
先日、アート遊びの振り返りをアトリエスタ・ゆかりちゃんとしていた際に、「作品を仕上げることよりもまずは過程を大切にしましょう。何よりも子どものやりたいを大切にしましょう」と仰って下さり、とても嬉しかったです。自分の思いやペースを大切にしてもらった時に、子どもたちの中に自己肯定感や、やる気が育まれていくと信じています。
そして、園児だけ、荒尾めぐみだけ、よければいいという視点ではなく、この地域、そして世界に生きる子どもたちすべてが、愛され充実した日々を過ごせるようになっていくために、子どもたちと共に歩んでいきたいと願っています。