それぞれのクリスマス会、そして終業礼拝が終わり、教会では明日イヴ礼拝、明後日クリスマス礼拝を守ります。
神さまの独り子・イエスさまを贈って下さるほどに、わたしたち一人ひとりをかけがえの<いのち>として下さっています。この 「<いのち>はかけがえのない」ということを、クリスマスに改めて味わいたいと願っています。
特にこの1ヶ月は静岡の園で起こった園児への虐待にはじまり、全国の園で同様の虐待が問題となり、心を痛めています。被害にあった子どもたちが一日も早く癒されることをお祈りしています。
なぜこのようなことが起きたのかという点については、様々な理由が考えられます。慢性的な人手不足、保育者の配置基準の低さ(世界的にも日本はかなり低い)、長時間勤務や給与水準の低さ、園の保育観・こども観や職員研修の質なども含まれます。もちろんだからといって、どの園でも多かれ少なかれ課題を抱えている中で、虐待が正当化されるわけではありません。絶対にあってはならないことです。
荒尾めぐみ幼稚園では、かけがえのない<いのち>である、子どもたち・保護者・教職員のために、次のように取り組んでいきます。
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◯陽だまりとしてのキリスト教保育
卒園生たちが、荒尾めぐみ幼稚園での日々を「陽だまり」のようだったと、思い出してほしいと願っています。そのために、温かい声かけはもちろん、子どもたち一人ひとりがじっくり遊びこむ環境構成、年齢や発達の違いも越えて優しく楽しく過ごす異年齢保育やインクルーシブ保育、自分の意見も友達の意見も聞き合うミーティングなどを大切にしていきます。
今回の事件は主に1歳児クラスで起こりました。0・1・2歳児クラスでは、数年前から育児担当制の学びを始めており、より丁寧な関わり・保育を心がけています。
◯いつでもご相談下さい
今回の報道を受けて、園生活に関して「うちの子は大丈夫だろうか?」と、心配を抱かれた方もおられるかもしれません。もし何か疑問点や不安なことが少しでもありましたら、いつでもご相談ください。
◯保護者面談
第8波の中で、1月末頃にずれ込む見込みですが、今年度も3学期の保護者面談を行います。この1年のお子さんの育ちを共に喜び合いたいと願っています。同時に園生活や子育てのことでの悩みも分かち合いたいと願っています。
◯「保育参加」を検討しています
おうちえんなどを通して、出来るだけ普段の園生活の様子をお伝えするようにしていますが、「百聞は一見にしかず」です。クラス参観も継続しますが、どうしても普段の子どもたちの様子をじっくり見ることが出来ない面があります。
春から異年齢保育に移行したこともあり、「一日保育参加」を検討しています。一日に一人か二人の希望される保護者の方に、実際にお子さんのクラスに入っていただき、園での保育をぜひ経験していただきたいと願っています。
◯教職員研修
毎日16時40分から短く集まり、その日の出来事や引き継ぎ事項を共有しています。その終わりには「今日のベストショット」を一人の担任が発表し、子どもたちの素敵な姿を共有しています。保育者も人間なのでどうしても気になる点にばかりが目がいきがちです。そうではなく、子どもたち一人ひとりが持つ「よさ」にこそ注目していきたいと願っています。
毎月の研修ではじっくり時間を使って、保育の質向上のために様々なトピックを取り上げています。先週は、「不適切な保育」について改めて学び、「子どもを尊重する関わり」について分かち合いました。
園長からの一方的な情報発信になるのではなく、教職員一人ひとりが主体的に考え共有する参加型研修に移行して2年になります。経験年数や役職を越えて、お互いに思いを分かち合うことが出来ています。
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2022年、かけがえのない子どもたち一人ひとりと、園生活をじっくり喜びつつ過ごすことが出来ました。心より感謝をいたします。2023年も共に歩んでいきましょう。
よいクリスマスをお迎え下さい。