「花の日礼拝」のためにお花の準備や、花かご作りや活ける作業を担っていただき、ありがとうございます。
この春の季節は一年中で最も多くの花が咲くことから、教会では6月の第2日曜日に花を持ち寄って、神さまの恵みに感謝し礼拝を捧げます。園でも同じように礼拝を守り、こ花を子どもたちが病院や消防署、図書館や交番などにお届けしました。これらのことを通して、子どもたちに感謝と奉仕の大切さを学んでほしいと願っています。
昨年11月に出版された歴史小説・柚木麻子著『らんたん』(小学館)を一気に読みました。主人公は、東京にあるキリスト教主義学校・恵泉女学園の創設者・河井道、そして、道と「シスターフッド」で結ばれる一色ゆりです。描かれているのは、明治維新から戦後にかけての激動の中で草創期の日本YWCAや、「平和」を掲げた女性教育のために奮闘していく姿だけではありません。
驚いたことに、荒尾教会・荒尾めぐみ幼稚園の創設者である宮崎貞子先生も出てくるのです。河井道は、アメリカのブリンマー大学留学後に女子英学塾(現・津田塾大学)で教師となります。この女子英学塾で道をとても慕う女子学生たちが「小さき弟子の群」というグループをつくります。そのメンバーの一人に、貞子先生がいたのです。「英語の成績は学年一番」(p.142)、のちに「道とゆりにとっても近しい存在」(p.235)となっていきます。そして、道とゆりは、1929年に恵泉女学園を立ち上げていきますが、1934年から貞子先生もここで教師として長く勤めるのです。
戦後(おそらく1946年)荒尾に帰られますが、この時期に荒尾高校の英語教師をしつつ、家庭集会を始め、1947年11月に荒尾教会を創立しました。そして荒尾めぐみ幼稚園立ち上げのために、奮闘されました。1953年から再び恵泉に呼ばれ1962年まで聖書と英語を教えられました。
とても読みやすい小説ですので、保護者の皆様にぜひ読んでいただきたい一冊です。