きりん組の3人が1階のテラスで何やら話し合っています。どうもテラスから見える、土の塊を取りたいようです。
しばらくして…Aさんが「〇〇くん僕の背中に乗って!」と呼びかけ、腕立ての姿勢で身体を伸ばします。Bさんはそれに応えるようにして、背中に乗って、距離を伸ばそうとしますが、なかなか上手くいきません。次はAさんの足を持って進もうとしますが、届きません。
「僕が先に行く!」と言って、Bさんが腕立てで身体を伸ばし、Aさんがその背中に乗って、一手一手伸ばしていきます。
おっ、こ…、これは!めぐフェスの体操教室発表で挑戦した「一本橋」!!まさか、卒園間近になって再び見ることが出来るとは思ってもみなかったので、とても嬉しかったです。
けれども、手は届きません…隣で応援していたCさんが、「ねえ先生、靴を履いて取りに行ってもいい?」と機転を利かせてくれました。「もちろん!」と応えると、3人で靴を履いて、小さな土の塊を取って、ついでに(!?)少しお散歩して、満足顔で帰ってきました。
また昨日は、私が木登りをしていると「先生、こっちからもあっちからも登れるの知ってる?」ときりん組のDさんが聞いてきて、実際にその木登りルートを見せてくれました。まだ木登り遊びが始まって1ヶ月なのにも関わらず、かなり木の特性を熟知していることに驚きました。
きりん組一人ひとりが、頭と身体と心を一杯使って遊びこみ、思いやる心や非認知能力と呼ばれる知的好奇心・やり抜く力・コミュニケーション力が豊かに育っていることを、ひしひしと感じています。もうすぐ卒園ですが、自信を持って送り出したいと思います。
そして、めぐみ幼稚園の思い出が何よりも陽だまりのように温かいものであるように、残りの日々を過ごしていきたいと祈っています。