最近、この主体性という言葉を研修等でよく見聞きします。イメージとしては自分で積極的に遊びこむとか、自由な発想とか、そのような感じでしょうか。とてもエネルギーのあるイメージを持ちますが、決して活発な言動がなくとも、「やってみたい」「楽しい」と思いながら自分の思うままに遊びこむことをもさすのだと思います。高梨美紀(茂呂塾保育園長)『キリスト教保育2022年1月号』
これを読み、夏に行った法人職員研修でも、講師の初瀬先生(河内からたち保育園長)から同じような指摘があったことを思い出しました。
「しょんぼり」している子どもにも主体性があり、主体性が弱く見えるときは、人やモノと関係をつくろうとしているとき。保育者の役割は、子どもと人やモノとの関係が豊かになることを支援すること。
いま「アクティブラーニング」という言葉を教育現場ではよく聞くようになりました。同じような考えが、2018年度に施行された幼・保・この要領・指針には「主体的・対話的で深い学び」という形で盛り込まれています。
めぐみ幼稚園では、いま「日々の遊びを中心とした子ども主体の保育」へと少しずつ変わりつつあります。けれども、「子ども主体」を学べば学ぶほど奥が深いことに気付かされました。「わがまま」でもなく、「放ったらかし」でももちろんなく、「積極的な発言」や「自由な発想」だけでもなく…。
まずは、じっくり、ゆっくり、子どもたち一人ひとりの「そよ風のような心の動き(機微)」に耳を傾けること、出会っていくことから、「主体」が浮き上がっていくと信じています。
3学期が始まりました。特にきりん組にとっては最後の3ヶ月。ゆっくりじっくり遊び込んでいきたいと願っています。