りす組の高山京子先生が一冊の本を貸して下さいました。
タイトルは『92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て』。1927年生まれの大川繁子先生が書かれた本です。今も(!)栃木県足利市にある「小俣幼児生活団」というユニークなキリスト教保育園の主任保育士を務められています。モンテッソーリ教育とアドラー心理学を基礎とし、次のことを大切にされています。
【みんなで一緒に、ではない】
0~4歳までは、「クラスみんなで同じことをする時間」はありません。一人ひとりが、自分のやりたいことをして過ごしています。最年長の5歳児も、みんなで同じことをするのは1日1時間です。
【自分のことは自分で決める】 給食は、バイキング形式です。
【お昼寝は強要しない】
お昼寝は、20分経って眠れなかったら起きて遊んでもかまいません。
【ルールは園児が決める】
保育士が勝手に決めるルールはほとんどありません。園児と一緒に話し合って決めます。
【園児に命令しない】
園児になにか行動してほしいとき、保育士たちは「~してくれませんか?」と声をかけます。「しなさい」「してください」とは決して言いません。
こういった実践の積み重ねの中で育つ子どもたちはとても幸せだし、自分で考える力も一杯身に付くだろうと感銘しました。大川先生はとても分かりやすくざっくばらんに保護者向けに書いておられます。ぜひ一度読まれてみてはいかがでしょうか。
先日、ある保護者との面談で、次のように言われていました。
「自分が働き出す前は、泥遊びも一杯出来ていたのに、登園自粛期間中にやろうとしたら、泥に汚れることを嫌がる姿があり、忙しくて出来ていなかったことを反省しました。」
それを聞いて、めぐみ幼稚園の遊びにおいても、足りていなかったと反省しました。卒園するまでに、泥遊び・水遊びを遊び込める子どもに育ってほしいと願っています。特にこの雨の時期、合間の晴れ間には外遊びに行きますが、園庭随所に泥が一杯あります。早速(?)今朝は泥遊び用の水着などに着替えて遊ぶ子どもたちの姿がありました。
また、パパ&ジージに作ってもらった遊具も出来て、園庭環境がどんどんワクワクするものになってきています。ご理解ご協力ありがとうございます。