子どもたちは、やはり「天才」です。先日、曇り空の隙間から、虹が架かっている(しかも2本!)ことを教えてくれました。みんなに笑顔が広がりました。
ハワイのことわざに「no rain, no rainbow(雨が降らなければ、虹は架からない)」があることを知りました。「人生の中で出会う雨のような辛い出来事も、その先に必ず虹のような出来事へと繋がっていくから大丈夫だよ」、と語りかけています。
一見すると今月の聖句と何も関係のないことわざに思えますが、はたしてそうでしょうか。聖書は、「たとえ弱さを覚え、痛みを覚えたとしても、必ず助けて下さる神さまがいる。そして、新たな道(ステップ)へと一緒に歩んでいってくれるから大丈夫だよ」、と語りかけています。ハワイのことわざと聖句が共に響き合っています。
気をつけたいのは、「すべてが可能」という聖句は、「優越感」を言っているのでないという点です。昨年も紹介した、河内からたち保育園の初瀬園長は次のように言っています。
「優越感」というのは、どちらが上手にできるか、あるいは、どちらが優れているかについて他の人と比較して、自分の方が優れていると確信したときに感じるものです。たとえば、かけっこして相手に勝ったとか、椅子取りゲームで最後まで残ったなどのように、他の人と競争して勝ったときに感じるあの気持ちです。
それに対して、「有能感」は、コマが回せるようになったとか、けん玉の難しい技を練習してできるようになったとか、ピカピカの泥団子を作りあげたときなどのように、自分でコツコツがんばってやり遂げたとか、出来なかったことを一生懸命練習してできるようになった時の「できた!」を積み重ねて、「がんばったら自分にもできるんだ!」という自分に対する自信というか、自分の力を信じられるようになる気持ちのことです。
子ども達には、「優越感」よりも、「有能感」を育んでいきたいなと思います。人と比べて、ではなく、「自分が自分の力を信じられるように」。
雨から虹へ繋げて下さる神さまと共に、子どもたちが自分の力を信じられるような2020年を歩んでいきましょう。