同じ学校法人が運営している霊泉幼稚園に、小平善行先生(当園の前々任)がピンチヒッターの園長として入られ1ヶ月が経ちました。
御年82歳(!)にも関わらず、片道1時間の道のりを通い、そして園児たちと鬼ごっこや鉄棒(!)、さらには遊具を駆け上がる(!!)など遊び回っています。園児たちもすっかり慣れて、先生方も喜んでいます。私もその姿を見て、深い敬意を抱いています。
小平先生は、この荒尾めぐみ幼稚園で約30年園長をされましたが、その時に培われたキリスト教保育観や子ども観に多くを学ばせていただいています。
先日、霊泉幼稚園の職員会議で、ライオンの子どもたちの例えを話されました。
「ライオンの子どもたちは本当にじゃれて・噛み付いて・はねて・走り回ることで、大人になっていく。人間も同じ。大人と同じようにさせていたら大人になるのではない。この時期にしっかり遊び込むことが出来て、はじめて育っていく。だから、先生たちもいつも『先生』でなくてもいい。ときには、子どもたちと一緒にじゃれて・はねて・走り回って下さい」
私たちは、ついつい「お行儀よく・大人らしく」を、子どもたちに押し付けてしまいがちです。しかし保護者も保育者も、小さい時は遊び回っていたはずです。じゃれて・はねて・走り回ったことを忘れてしまっているのかもしれません。
大人自身もいつも『大人』でなくてよく、子どもたちとじゃれて・遊び回る時があってもいいのだろうと思います。その遊び一つ一つを経て、子どもたちは育っていくのです。