石木ダム建設をめぐって

長崎県川棚町川原(こうばる)にある小さな支流・石木川にダムをつくる計画があります。1975年度に国に採択され、工事が進められていますが、地元住民の方たちを中心に必死の抵抗がなされています。佐世保市の水の確保そして川棚川の洪水の防止のためという目的ですが、実際の水需要は人口減少とともに下がりつづけ、川棚川流域の11%しかカバーしないダムに洪水予防の効果はほとんど望めません。多くの資本が投下され一部が潤うという、いわゆる「公共事業」の負の面がよく出ている事業だと思います。

2年前、この問題に深く関わっておられるS牧師と一緒に、川原地区を一度訪問させていただきました。すばらしい自然環境でした。そこに、13世帯54名の方たちが実際に暮らされています。にも関わらず、いま長崎県は強制収用(行政代執行)を始めようとしています。先週19日に5年ぶりに地元住民の方たちと県知事との面談が行われました。

小学3年生のSちゃんは、自分で書いたメッセージを読み上げるけれど、泣き声になってしまい、なかなか聞き取れない。それでも、お父さんに励まされ、家族に見守られながら、最後まで読み終えました。 Sちゃんのお父さんであるJさん(38)は、「強制的に土地を奪おうというのはおかしい。これは人道上の問題だ。私は家族と川原の人たち、こうばるというコミュニティーを全力で守ります!絶対に手を触れさせません」と断言しました 。

(石木川まもり隊HPより)

Sちゃんの痛みが届く日本社会でありたいと切に祈ります。 (有明海のほとり便り no.127)

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