深い痛みの共感を持った収穫感謝へ

福島から自主避難したあるご家族は、3・11によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所事故で、親子3人で暮らしていた福島の家から自主避難されました。住んでいた家はまだ建てて少ししか経っていなかったそうです。自主避難先では親子3人で過ごしましたが、お父さんは放射線量がまだ高い職場に戻るため、単身赴任になってしまいました。その子はお父さんの事が大好きです。お父さんもその子の事が大好きです。また、もともと住んでいた家の近くに住むおじいちゃんやおばあちゃんは、帰ってきてほしいと願っています。もちろん出来るならそうしたい。けれでも、放射線量の高い所に、家族みんなで引っ越すことは出来ません。そのことを巡って、お母さんとお父さんは何度もケンカになったそうです。気が付けば、両親がケンカをしている姿を見て、また、大好きなお父さんと離れ離れに生活する悲しさから、その子はストレスを溜めてしまっていたのです。お腹が痛くなって、学校に行けなくなって、はじめてそのストレスに気付かされたと、お母さんは泣きながらお話をされました…。

神さまが創造した豊かな自然は、人間が撒き散らした放射能汚染によって傷つけられました。いま放射能汚染によって苦しんでいるお百姓さんがいます。いま食べ物を心から安心していただくことが出来ない現実があります。

収穫感謝礼拝を通して、私たちはこの「感謝」を上辺だけのものとするのではなく、「深い痛みの共感を持った感謝」にしていくことが必要です。そのために、たとえ遠く離れていたとしても、被災地からの声に耳を傾けることを大切に続けていきましょう。(有明海のほとり便り no.86)

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