長く教会のために働いてきた牧師が、隠退の挨拶で一言だけ「神は愛です」と言われたと聞き、確かにと思いました。
聖書にはわたし達の道しるべとなるメッセージが詰まっていますが、あえて一言に纏めるならば「神は愛です」になるでしょう。 神の愛は人間の愛とは違い、分け隔てがありません。どの子も、どの命も、「我が子」のように、かけがえのない命とされます。この愛に感謝しつつ、わたし達も「互いに愛し合いなさい」(ヨハ一4:11)と呼びかけられています。荒尾めぐみ幼稚園が大切にする「陽だまり」も、「神さまの愛」による陽だまりです。神さまの愛に包まれて、温かく安心して園生活を過ごしてほしいと願っています。
ではどのようにしたら、愛に包まれて園生活を過ごすことが出来るでしょうか? あるいは、ご家庭でも陽だまりのように過ごすことが出来るでしょうか?
「分かっちゃいるけど、中々うまくいかない…」これが正直な気持ちではないでしょうか。我が家も悩みが尽きません。そのような時に、教育学者・赤木和重(神戸大)による『子育てのノロイをほぐしましょう』に出会いました。
子育ての基本は「安楽さ」、つまり、「安心感」と「楽しさ」です。それさえあれば、あとはなんとかかんとかなります。…安楽さの子育てが難しい理由の一つは、忙しさです。でも、それだけではありません。私たち親のもつ子育てについての思いこみが、安楽さを削いでいるのです。「よい親は〇〇すべき」とか、「〇〇という子育てをしたら親失格」といった“ノロイ”が、安楽さの子育てをしばしば邪魔します。(p.5)
子どもをどう“ちゃんと”させるか、その工夫を親に伝えるのも専門家の仕事です。でも、「ちゃんとしなくても大丈夫」というメッセージを伝えることも同じくらい必要です。…もう少し踏みこんでいえば、「いま、ちゃんとしないこと」が「未来永劫、ちゃんとしないこと」にはならないのです。逆に、いま、子どもの「好き」を認めることが、この先、子どもが納得する“ちゃんと”につながっていくことがしばしばあります。(p.30-31)
園生活でも「安心感」と「楽しさ」を大切にしていきたいと願っています。




