タイパ・コスパの時代。面倒をしたくない時代。でも、それでは子育てなんか誰もやらなくなってしまう。
けれども、「乳幼児期こそ時間をかける」。ここにこそ価値がある。家庭だけでは出来ないことがある。園では子ども自らがやりたいこと、やろうとしていることに、時間をかけて寄り添っていく。
先週、鹿児島・阿久根めぐみこども園の輿水基園長に来ていただき、法人研修を行いました。その時に、輿水先生が職員に向けて話された言葉です。
とても胸に響きました。スマホやAIは確かに便利で、時間を効率的に使うことが出来ます。けれども、余裕が生まれた時間を、わたしたち大人はどこに向けているのでしょうか。
らっこ・いるか・ひよこ組では、育児担当制保育を行っています。乳児期に、丁寧にゆっくりと時間と思いを注ぐことが出来ていると感じています。
ひかり・にじ組で行っている異年齢保育では、大人だけでなく、子ども同士が、時間をかけて挑戦に寄り添っている姿があります。子どもたちがワクワクしている姿、おもしろがっている姿を、一緒にもっとおもしろがっていきたいと願っています。
◯ありがとう探し
阿久根めぐみこども園は、荒尾めぐみ幼稚園と同じキリスト教の宗派が建てた園です。そこで大切にしているのが、この「ありがとう探し」です。そして、そこで見つけた「ありがとう」を、お祈りにぜひ入れて下さいと、アドバイスいただきました。
「いつも喜んでいなさい」と聖書にあるように、キリスト教で感謝はとても大切な根っこの一つです。もちろん、喜んでばかりいっていられない時もあります。悲しい時も泣きたくなる時もあります。でも、そんな時にこそ、よくよく周りを見てみると、誰かがそんな自分を支えてくれていることに気付かされます。
その愛に気付かされる時に、感謝が生まれ、そこに神さまも共におられるのです。
ぜひご家庭でも、子どもたちと一緒に「ありがとう探し」をしてみませんか。きっと素敵な「ありがとう」を見つけることが出来るはずです。ぜひわたし達にも「ありがとう」を教えて下さい。




