エンドウにも
バラにもなろうとせず
ひたすら、自分として育っていく故に
ネギは天才だ
毎年この時期に紹介している、岸田劉生という洋画家による詩です。渡辺和子シスターがこの詩を巡って次のように書かれています。
私たちは、ネギがエンドウになったり、バラになったりするのを天才だと思いがちです。そして子どもたちにも、エンドウになれ、バラになれと、望んでいることが多いのではないでしょうか。
おまえはなぜエンドウのように実をつけないの、おまえはなぜバラのような高い値段がつかないの…と。
(『愛と祈りで子どもは育つ』)
いよいよ運動会が近くなってきました。
保護者の皆さんは、ついつい自分の子を他の子と比べて「できた/できない」で判断してしまうかもしれません。けれども、本当に大切なことは比較ではありません。「ひたすら、自分として育つ」子どもたちの姿を認め、親として受け入れ、喜び合うことではないでしょうか。
運動会当日は、何よりも「がんばって!」の声かけを沢山してあげてほしいと願っています。
「がんばっている」ことそのものが美しく、どの子も「天才」なのですから。