明日はいよいよクリスマス会です。特に心を込めて準備・練習してきたのが、ページェントです。イエスさまが生まれた降誕劇を意味します。言葉だけではなく劇によって、神さまの愛を伝えることを目的としています。
約800年前、アッシジのフランシスコという人がいました。彼はとても裕福な家庭に生まれ育ちますが、ある時、大きな決心が神さまから与えられ、父親の財産などを売払いました。
そして、差別されいじめられていたハンセン病の方たちの所に出かけていきました。壊れ果てた小さな教会を、みんなで修復していきます。
ある時、彼は羊の番をしている羊飼いの姿を見てひらめき、町の洞窟のなかに降誕の場面を再現したそうです。すると、多くの人々が集まってたくさんのささげものを飼い葉桶にささげました。これがページェントの起源となりました。
きっと、この洞窟に集まった「多くの人々」は、イエスさまが生まれた時に集まってきた羊飼いたちのように、貧しい姿をしていたはずです。社会の中で、いじめられていた人たちもいたはずです。
イエスさまはそういった人々の間に生まれてきたのです。神さまの愛が真っ先に注がれているのは、王様でも綺麗な洋服に身を包むお金持ちでもなく、貧しさやいじめに痛む人たちだったのです。めぐみ幼稚園でのページェントも、このクリスマスの出来事を追体験し、神さまの愛を表すものとなることを願っています。
ですから、マリアとヨセフだけが主役ではありません。羊飼いも、天使も、兵隊も、宿屋も、参加する一人ひとりが主役です。どうしても見栄えや、歌の音程などに関心を寄せてしまいがちです。それよりも、一人ひとりが「がんばっている」姿そのものに、尊さ、美しさ、温かさ、楽しさを味わいましょう。
クリスマスおめでとうございます!