「詮方つくれども望みを失わず(どんな苦境にあっても、希望をもって生きる)」
日常生活のなかでは強さをよしとして、弱さを隠して、他人には見せないようになりがちです。しかし、そうではなく、人はさまざまな弱さを抱えもち、周りの人びとから支えられ感謝する生き方こそ、真の強さを引き出す力を与えてくれるのだとパウロは伝えようとしているのではないでしょうか。そして、何よりも、神さまの見守りのなかに導かれていることを確信して、歩んでいこう。
お楽しみ会の直前に、恩師の本田栄一先生が突然召されたことを知りました。金沢・北陸学院、東京・女子学院、そして桜美林中高というキリスト教学校で聖書を教え、校長もされました。最後は鶴川シオン幼稚園の園長をされていました。
東京の教会で行われた告別式に参加したかったのですが、お楽しみ会と重なり、叶いませんでした。神学校で「キリスト教教育」について教わった恩師です。自分の告別式に来るよりも園の現場を大切にしなさいと、きっとそう言ったはずです。
神学校を卒業してからも、何かにつれ励ましていただきました。そんな本田先生と最後にお会いしたのは、2017年11月、東京であったキリスト教保育連盟園長研修で、ばったり再会したのです。研修プログラムが終わった夜、カフェで二人で話し込み、沢山のアドバイスをいただきました。
その直後にいただいたメールに、冒頭の聖句が書かれていました。聖句の下に引用したのは、本田先生がシオン幼稚園で書かれた最後の園だよりです。ここに本田先生の証しが込められています。
私たちは何か困難に出会った時に、すぐに諦めてしまいがちです。けれども、そういう時にこそ、周りの人たちからの支えに、神さまからの支えに気付き、感謝を大切にしていきましょう。
神さまの愛の中で、卒園生・転園生一人ひとりが、何よりも希望を胸に、歩んでいってほしいと願っています。
みんなと出会えて本当に嬉しかった!